Overview
30名
参加学生
9チーム
最終発表
7ヶ月
プログラム期間
13日
夏集中キャンプ
未来のクリエイティブは"カオス"から生まれる。東京大学・東京藝大ほか全4大学の学生29名が、映画監督・プロデューサー川村元気氏のディレクションのもと、7ヶ月間の本格的なクリエイティブ実践に挑んだ。
Participants
第1期生 プロフィール
大学別内訳
東京大学20名
東京藝術大学5名
慶應義塾大学4名
お茶の水女子大学1名
学年別内訳
学部1-2年7名
学部3-4年14名
修士1-2年6名
博士1-2年3名
多様性のハイライト
4大学・7学部以上
工・情・建・文・美・音・社会…
エントリーワーク(動画)選抜
AIロボティクス〜哲学・漫画が同チームへ
「3分で自分を表現してください」——このエントリーワークから選ばれた、誰一人として同じバックグラウンドを持たない30名が集まった。
Summer Camp — Special Lectures
夏キャンプ 特別講義
Day 1
8/1
8/1
川村 元気
映画監督・プロデューサー・小説家 / プログラムディレクター
「映画・小説を横断する創造論——発見と発明が生み出すもの」
Day 2
8/2
8/2
川島 優志
Niantic Spatial Inc. / ポケモンGO・地理空間AI
「ポケモンGOから地理空間AIへ——テクノロジーが変える現実の体験」
Day 8
8/8
8/8
林 士平 × 筧 康明
漫画編集者・ミックスグリーン代表 × 東京大学大学院 情報学環 教授
「チェーンソーマン・SPY×FAMILYはこうして生まれた」——対談形式
Day 10
8/10
8/10
岡村 和佳菜
プロデューサー / STORY inc. 取締役
「プロデューサーの仕事とは?——物語を形にする人たちへ」
Summer Camp — Retreat
東京を離れ、自然の中で創る
2025年8月5〜6日、山中湖・東大セミナーハウスにて。日常から切り離された環境で、チームの距離が急速に縮まった2日間。
昼は制作とメンタリング、夜はBBQ・キャンプファイア・花火。川村元気がこだわった「キャンプファイア」——火を囲む時間が、チームに「カオス」の本質を体で理解させた。
「火の揺らぎというのはカオスそのもの。いつまでも飽きない薪の炎を見つめる至福の時間が流れた。」— 夏レポートより
Summer Camp — Final Stretch
制作 → 中間発表 → 夏の最終プレゼン
Day 10
中間発表
中間発表
全チームがメンターから鋭いフィードバック
岡村和佳菜 講義 + 中間発表
作り直す勇気 / 捨てる勇気 → ピボット判断 & 再設計
Day 13
8/13
8/13
夏の最終発表会 — ENEOSホール
9チーム × 20分 / 協賛企業から約20名が参加・講評
藤井輝夫 総長もご観覧
Student Growth Story
学生の成長ストーリー
13日間の混沌を経て、学生たちは何を発見し、自分の何が変わったのか。事後インタビューから浮かび上がった5つの変容テーマ。
Theme 01「知らなかった自分」との出会い
Theme 02ひとりでは作れなかった
Theme 03専門の壁を越えた先に
Theme 04一言が、未来を変えた
Theme 0513日間で、進路が変わった
Faculty & Mentors
講師・メンター陣

川村 元気
映画監督・プロデューサー・小説家
プログラムディレクター
プログラムディレクター
Program Director

稲見 昌彦
東京大学 先端科学技術研究センター 教授
アカデミックディレクター
アカデミックディレクター
Academic Director

筧 康明
東京大学 大学院情報学環 教授
インタラクティブメディア研究者
インタラクティブメディア研究者
Day 9 Lecture

林 士平
漫画編集者
ミックスグリーン代表 / 少年ジャンプ+
ミックスグリーン代表 / 少年ジャンプ+
Day 8 Lecture

岡村 和佳菜
プロデューサー
STORY inc. 取締役
STORY inc. 取締役
Mentor

柿内 芳文
編集者
STOKE 代表取締役
STOKE 代表取締役
Mentor

篠原 一朗
編集者
水鈴社 代表取締役
水鈴社 代表取締役
Mentor

畑中 雅美
小学館 第一コミック局
チーフプロデューサー
チーフプロデューサー
Mentor

服部 今日子
ペース・ギャラリー
副社長
副社長
Mentor
Team Details
各チームの詳細

Team A
言の葉の残香
お茶と文学とカクテルが交差する、味覚で読む小説体験
中国茶ミステリー小説と、物語に登場する情景をカクテルで再現したペアリング体験。発表では藤井総長と三菱地所後藤氏を壇上に招き、小説を朗読しながら試飲するライブデモで会場を魅了した。
篠原一朗(編集者/メンター)「学生の小説という目線ではなく、新人作家として読ませていただいた。このクオリティで最後まで書ききってくれたら、全国の書店に並ぶような本を送り出したい」
メンバー:鈴木慎吾・平本乃愛

Team B
『愛フェミニスト』
フェミニズムとゲームの衝突から生まれる、AI時代の恋愛教養
フェミニズムを専攻した大学院生と「ギャルゲーの中でしか女の子と話したことがない」男子校出身の学生が出会い誕生したAI搭載ギャルゲー。プレイヤーは「自分自身の言葉」でフェミニストAIと対話する。異文化は良い文化というコンセプトの「IIBUNKA GAMES」第一弾
竹田 彰吾(CyberAgent 主席クリエイター)「見る人・プレイする人に楽しんでもらいたいというピュアな気持ちが伝わる作品。ゲームクリエイターとして基本の一番中心にある大事な気持ちを、最後まで持って走り続けられたことがすごく尊い」
メンバー:白川深紅・葉いずみ・織田浩臣・桒原健人・平本乃愛

Team C
ヨミトキワークス
謎解きで、書店をお祭り騒ぎに。本の街にミステリーを仕掛ける
「本屋さんが減りすぎている」という問題提起から生まれた、本屋大賞と謎解きを融合させた体験型イベント企画。発表直前に本屋大賞事務局から「ぜひ来年度の試作として、一度話を伺いたい」と前向きな返信が届くサプライズも。
篠原一朗(編集者/メンター)「本屋大賞はコラボレーションをやりたがらない。正直こんなに前向きな返事が来るとは思っていなかった。このチームの思いが本屋大賞事務局にもしっかり伝わったと感じて嬉しく思っている」
メンバー:柴田成・平本乃愛・田牧悠吾

Team D
短編映画「RE CYCLE」
アルミ缶を主人公にした短編映画
「日本のアルミ缶リサイクル率99.8%」に着目し、缶が姿を変えながら旅する循環の物語を無声映画として制作。セリフを一切排除することで言語の壁を越え「缶の輪廻転生」を表現した4分間の作品。ぴあフィルムフェスティバルへ応募中。
佐藤 洋介(CyberAgent 執行役員)「缶がずっと生まれ変わりながら、でも根本は変わらず飲み物が入っているという事実は変わらない。そんな中で『我慢』がすごく見えた作品だと思った」
メンバー:塩田航佑・海老澤茉由莉・高梨結衣・道城翔映

Team E
SUGATAMA DESIGN
陰謀論をファッションにする。批判的思考力のための服
陰謀論者のためのファッションブランド 「UNVEILED」を立ち上げ、電波防止キャップ、地球平面説「オーブ」Tシャツなど5アイテムを実際にデザイン・発表。SNS時代の情報分断をファッションで批評するスペキュラティブデザイン。
源田 泰之(ソフトバンク 執行役員)「素晴らしいプレゼンで本当に笑って笑って——最後にこの情報がたくさんある時代に、自分に来る情報が本当に正しいのかどうかを気づかせる、そういう社会性まで含まれていた」
メンバー:田牧悠吾・須賀愛佳里

Team F
不在の猫
孤独への寄り添い。実態のない猫と、3分間の演劇
一人暮らしで覚えた深い孤独・寂しさをテーマに、「不在の猫」という存在を通じて表現した3分間の演劇作品。当初の音のインスタレーション構想から転換し、ソリューションを排除した純粋な表現としてENEOSホールで上演。
柿内芳文(メンター・編集者)「この作品めっちゃ好きで、男子3人が苦闘を重ねているところがめっちゃいい。演劇作品もちゃんと完成度高く表現できたところがすごい好き」
メンバー:村上逞・雨宮陽・平野尚希

Team G
STREET STORIES
行幸地下通路に、カナリアの夢を仕掛ける
東京駅と皇居を結ぶ行幸地下通路(全長170m)を舞台に「カナリアの夢」を構想。落葉したイチョウ葉が風に舞い、カナリアへと姿を変えて地上へ飛び立つ物語。鑑賞者は群れを追って通路を外れ階段を上ると、一面のイチョウ並木にたどり着く体験設計。
井上 俊幸(三菱地所 執行役常務)「一番驚いたのは銀杏からカナリアに繋がっていく発想がすごく感動的。映像は今年の冬のイルミネーションやプロジェクションマッピングに使いたいくらいの素晴らしいもの」
メンバー:上條陽斗・井口奈々花・齋藤淳平・関口さら・田崎晴真

Team H
ポイっとレコード
魔法陣に供物を捧げると、音楽が生まれる
「供物を魔法陣に置くとモンスターが召喚される」というファンタジー的メタファーで音楽制作を直感的に体験できるゲーム。全32種対応。5線譜へのアンチテーゼとして空間的・円環的なUIを採用。約3週間で完成させた。
藤井 雅徳(ベネッセコーポレーション 執行役員)「今までのプレゼンの中で1番グローバルマーケットに行けそう。なぜなら直感的なので言語の壁を超えるから。ベネッセは介護施設を350拠点運営しているが、認知症のケアにも可能性がある」
メンバー:平野正太郎・山田和弘・金本浩一・Wang Hanlin

Team I
かわいいロボット
キャラクターに魂を吹き込む。着ぐるみ × ロボットの融合
小さくて人型から遠いキャラクターの着ぐるみをロボットに着せることで、子供目線より低い等身大サイズで動かすという逆転発想のプロジェクト。某テーマパーク(東京)への展示が正式決定するサプライズ発表が会場を沸かせた。
源田 泰之(ソフトバンク 執行役員)「まるで見本のような素晴らしいプレゼン。昔ソフトバンクもペッパーを作ったが今は見かけなくなってしまった。こういった別の切り口で人々を和ませる分野でロボットの可能性が広がる」
メンバー:鈴木天馬・三井淳平・奥野智萌・小谷新太
By the Numbers
数字で見るカオスキャンプ
30名
第1期参加学生 / 3大学・7学部以上
7ヶ月
プログラム期間 / 2025年8月—2026年3月
13日
夏キャンプ / ENEOSホール+山中湖合宿
9チーム
制作チーム数 / 夏・最終の計2回発表
11名
講師・メンター陣
6回
メンテナンスDay / 9月—2月 月1回
5社
協賛企業訪問
6回
特別講義
Director's Message
ディレクターからのメッセージ
かなり皆さんに厳しいことを言ったと思います。でもその理由は1つだけで——5年後、10年後にエンタメの世界でカオスキャンプの子たちと仕事ができるかもしれない、そのイメージでずっとやっていました。自分より才能のある人と、一緒にいてください。
川村 元気(映画監督・プロデューサー / プログラムディレクター)— 2026.03.27 最終発表 懇親会より
カオスキャンプが終わってからが、私は本番になると思っています。皆さんがこれから何をやるかによって、今までの価値が決まる。このカオスキャンプの後に皆さんがどう活躍するか、それでこのカオスキャンプの価値が決まる。
稲見 昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター 教授 / アカデミックディレクター)— 2026.03.27 最終発表 懇親会より
Mentor Messages
メンターからの最終メッセージ
「分断された『物語』の中でしか生きられない人たちに、今日の作品たちは対話のきっかけを手渡した。クリエイターが社会に返せる最大のものだと思う。」
岡村 和佳菜
プロデューサー / STORY inc. 取締役
「専門も違う、考え方も違う、年齢も違う人たちと、やめたくなる気持ちもありながら作り切った——その事実に対して、祝福しかない。」
柿内 芳文
編集者 / STOKE 代表取締役
「才能ってすごくまとめて出るんです。カオスキャンプの仲間がいてくれるということが、5年後・10年後に必ず自分を押し上げる力になる。」
篠原 一朗
編集者 / 水鈴社 代表取締役
「今日の発表、どこかで続けるのも、全く違うことをやるのも、どちらもいい。自分が好きなことを改めて実感して前に進む——そのきっかけになった場所であってほしい。」
服部 今日子
ペース・ギャラリー 副社長
Student Voice — 最終発表 2026.03.27 より
参加学生の声(1年間のカオスキャンプを終えて)
「カオスキャンプの半年間は、自分が何でやりがいを感じるのかという基準や成功体験になっています。」
「『話したいこと』ではなく『話すべきこと』を話さなければ、と思うようになった。」
「制作物をより多くの人に届けるには、技術の外側から考えるようになった。」
「変化しなかったことが一番の収穫だったと思っています。」
「カオスキャンプを経て初めて、人に見せるという前提で制作を行うようになった。」
「企画書を書きまくる日々を経てはじめて、『企画』が好きだと気づきました。」
「物語を、香りと味で立ち上げられると分かった。」
「解くスキルではなく、設計するスキルが人を動かすと知った。」
「プロデューサーのつもりが、いつの間にかアーティストになっていた。」
「理論家としての自分を見つけ、今の研究にも活かしている。」
「音楽の価値を、初めて専門外の人と共有できた。」
「効率と表現の衝突が、新しい問いを生んだ。」
「たった一人の孤独から、繋がりをどう表現するか、苦闘を重ねた。」
「一緒に泣いた仲間とは、一生の付き合いになる。」
「左から右に流れる常識を、ゼロから疑って作り直した。」
「肩書を脱いだ先に、本当の協働があった。」
「見知らぬ人から、深い友情へ。距離は壁にならなかった。」
「弱さを共有できたとき、本当のチームになった。」
「矛盾を安易に解決せず、抱えたまま生きることに価値がある。」
「絶望に近い状況が、形にしきる力をくれた。」
「あの人ならどう見るだろう、と考えるのが癖になった。」
「最初はカオスだった。でも今が一番楽しいかもしれない。」
「一言で言えば、人生が変わった。」
「誰のアイデアか分からなくなった。それが良かった。」
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