東京大学 カオスキャンプ

よくあるご質問 Q&A

参加要件と選考方法について

Qアカデミックとアートの融合を目指すとのことですが、両方の要素を持った人を探しているのか、どちらかに秀でていれば良いのかなど、想定はありますか。

A どちらも歓迎します。どちらの要素をどの程度持っているべきなのかなどの決まりがある訳でもありません。30人の中で、エンジニア、アーティスト、エンタープレナーなど、さまざまな才能が混ざり合うことを期待しています。理想的には、双方の積集合なら高くあってほしいし、和集合なら幅広いインパクトを持っていてほしいです。

Q選考の3分間について詳しく教えてください。自己紹介やパフォーマンスなど、すべて含めて3分なのでしょうか?

A結論から言えばそうですが、平等に与えられた3分間という時間をどう使うかは皆さん次第です。3分間で読める文章や、3分間で見られる映像、3分間で遊べるゲームなど、何でも構いません。皆さんの魅力を最大限に発揮できる3分間を期待しています。

Q3分での表現に関して形式はなんでもいいのでしょうか?

Aはい。形式は自由で、テキスト、映像、音楽、ゲームなど何でも構いませんが、応募はURL一つとさせていただきます。このURLをクリックしてから3分間、審査員があなたの応募に目や耳を傾けます。

Q応募にあたって、何か完成作品を送らないと評価の対象にならないでしょうか?

Aそのようなことはありません。完成作品を作り上げられ技術や経験自体は評価に値すると思いますが、文章や映像、ゲーム、プロダクトに限らず、その完成度よりも、むしろ未完成だがユニークで世界に届きそうなアイデアの方が、現時点では評価されやすいと思っていただき大丈夫です。

Q過去に発表もしくは受賞した作品で応募することはできますか?

A応募することは可能です。その上で、カオスキャンプにご参加いただく場合には、新たな取り組みにチャレンジいただければと思います。

Q書類応募で全て決定するのでしょうか?

Aこの3分間での自己表現を一次選考とし、それ以降は未定ですが、30人の最終決定前には、候補者にお会いする機会を作る予定です。

Q社会人として大学にも通っていますがそれでも応募可能でしょうか?

A 基本的には社会人経験のない学生の方々を対象としているのは事実です。ただし、応募要項から外れない限り、あとは情熱や表現されたもので判断したいと思っています。

Q応募書類をオンラインでの3分間の成果物に限定すると、食体験やVRゲーム、身体を使った表現活動などは評価されにくくなるのではないでしょうか?

A どんな業界でもプロになるためには、断片的な成果物で勝負する能力が必要です。映画館の映画は、90秒の予告編と1枚のチラシで選んでもらわなければなりません。「料理だから食べてもらわないと分からない」ではなく、時にその他の表現を使い(例えば思想やコンセプトなど)、これは食べてみたいと思わせることもできるはずです。応募書類を用意するにあたって、まずどうやって注目してもらうかという課題にも向き合ってみてください。

Qもし選考に落ちた場合、何が足りなかったのかフィードバックはいただけますか?

A そのようなことができればと思いつつ、現状ではお約束できません。現状では、応募数次第という形にさせてください。

カオスキャンプの活動について

Qプレイベントでチームを組む予定と発表されていましたが、何人想定でしょうか?

A コンセプトとして「テクノロジー x アート x エンタテインメント」を掲げていますので、基本的にはそれを体現する3人チームで考えています。ただし、参加者の才能や特性を加味して柔軟に検討したいと思います。

Q8月上旬2週間となっている夏キャンプですが、もう少し詳しくスケジュールを知りたいです。

A 8/1(金)~3(日)に東大駒IIキャンパスにて3日間の講義&課題作業、8/5(火)~6(水)で東京大学山中寮内藤セミナーハウスでの合宿、8/8(金)~が再び東大駒IIキャンパスで最終日に向けたチーム作業で13(水)に成果発表を予定しています。
序盤は講義もありますが、次第にチーム作業へと移っていき、後半になるにつれて講師やメンターの関わり方はフィードバック中心となっていく予定です。

Q夏キャンプでの成果発表というのはどんなものを作り上げるのでしょうか?構想などアイデアレベルでしょうか?プロダクトでしょうか?

A 夏キャンプでは、基本的には「企画」を作り上げることを前提とし、それを秋以降3月までの制作期間で具体的に作り上げ、3月の春キャンプで最終仕上げをして発表というプロセスを予定しています。ただし、企画によっては、夏キャンプの間にデモやプロトタイプを制作することはありえると思います。

Qカオスキャンプでの最終的な成果物は、ビジネスモデルに限定されますか?それとも、アートのような作品でも大丈夫でしょうか?

A どちらでも良いです。優れたものならばどちらも同じところに行きつくと思います。

Qカオスキャンプで最終的な成果物として求められるのは、生活を豊かにするようなものなのか、それとも既存のフレームを変えるような革新的なものなのか、もし評価基準があれば教えていただきたいです。

A どちらも良いです。ただ、大きくゲームチェンジするようなフレームを提案できればすごく面白いと思います。それを今すぐ形にするのは難しいかもしれませんが、アイデアやルールといった考え方のレベルでも価値があります。運営としては、テクノロジーやアートなど、普段区分けされているものが混じり合って面白いものが生まれていくことを期待しています。

Q自分が制作中の作品を持ち込んでもいいですか?また、キャンプのメンバーから制作チームの増員なども可能でしょうか?制作費の支援もありますか?

A 制作中の作品を持ち込むことも可能です。プロジェクトの代表者が応募し、カオスキャンプの繋がりを活用してチームを増員することも問題ありません。
制作費については、カオスキャンプの協賛企業からサポートを受けられる可能性もありますので、ぜひ参加後ご自身でアプローチしてみてください。

Q川村元気さん発起人ということで映画を制作することもありえるのでしょうか?

A 「映画」という手法もありえるかもしれませんが、映画学科の作品発表のような形は想定していません。「映画」というジャンルを何かと組み合わせたり、「映画」そのものをアップデートするような新しいアイデア、他ジャンルとの組み合わせで全く新しい体験やプロダクト、ビジネススキームが作られるようなことは考えられると思います。

Qカオスキャンプが終わった後の継続的なサポートや繋がりについては何か想定されていますか?

A むしろ、カオスキャンプの卒業生同士で自主的にコミュニティを作っていくことを期待しています。また、来年からはキャンプの間に卒業生を入れるアプローチも可能かと思います。まずは、参加した方が「来てよかった」「来年もやりたい」と思えるような関係性を築けたら嬉しいです。

カオスキャンプの理念と特徴

Qなぜ東京大学の学生を主な対象としているのですか?カオスな環境を作るなら、もっと多様な学生を集めるべきではないですか?

A 結論から言うと、将来的には他大学や日本の地方大学も含めて開いていく予定です。初年度は実験的な意味もあり、まずはクローズドな環境で形を作り、面白くなりそうな形にして今後展開していきたいと考えています。
今回東大の学生に限定している背景として、たまたま藤井総長との対話から生まれたプロジェクトであり、この機会を用意してもらえたからという経緯もあります。また、東大の中でさまざまな分野の学生が交流することにも十分価値があると考えています。東大という構造化された環境の中で、あえて「カオス」を生み出す面白さもありますし、東大の中にいる皆さんがどう変容していくかを観測することも面白い取り組みになると考えています。

Q選抜という過程があると、クローズドなコミュニティになってしまう可能性がありますが、それでもカオスといえるのでしょうか?

A 選考の軸を一つに定めなければ、カオスさは担保できると考えております。構造化された組織では明確な判定基準があり、公平性と公正性を担保しますが、今回はどういう価値基準で選ぶかも含めて公開していません。実際に応募を見た中で判断していくため、一般的な「エリート集団」のような一軸的な選抜にはならないと思います。

Qどのような観点で学生を選考する予定ですか?

A オーディションでは、演技が全くできなくても「いい目をしている」「何か惹かれる」という子が最終的に選ばれることがあります。オーディションの本質はそこにあり、典型的な「できる子」だけでなく、潜在的な可能性を見抜きたいと考えています。

終わりに

Qカオスキャンプに期待することは何ですか?

A カオスって何だろうと思いながら、皆さんの具体的な質問に答えていくことで、少しずつリアリティのあるプランが見えてきました。選考でもキャンプでも、伝わりにくいものをどう表現するか、そういう課題にチャレンジしてほしいと思っています。皆さんから出てくる本当にカオティックな提案やアピールが楽しみです。
「こうじゃないといけない」ということは全くないということが伝わったと思います。まだ答えがない状態、これからも答えがない状態を作っていくことがコンセプトです。ぜひ面白いものを一緒に作りましょう。